阪神は12月7日、オリックスからFA宣言していた西勇輝選手とようやく正式に契約合意したことを発表した。
西がFA移籍したことで発生する補償は下記のとおりである。
人的補償有無の差額は2400万円。
オリックスは、中島・金子に続いて西までもが次々と主力選手を流出し、来季の戦力ダウンは目に見えてわかる。
某新聞の記事でもあったように、福留、糸井、鳥谷、藤川、能見らがプロテクトから外れていれば取りに行くと報道があった。ただ、金子・西と流出はしたが榊原や山本といった若手が出てきており、投手陣に関しては駒は揃ている。非常に深刻なのは野手である。今季は絶不調だったがオリックスの顔でもある和製大砲のT-岡田、吉田正尚、小田裕也、宗佑磨、杉本裕太郎といった外野手がおり、補強ポイントとは言い難い。しかもなぜだか、外野・一塁とポジションが被る3人の外国人を揃える編成ぶりには疑問が残る。だが、一定の成績を残し続けているのは吉田正尚だけで福留、糸井が外れていれば取る可能性はある。内野手については、引退した小谷野、巨人へ移籍した中島がいなくなり内野の精神的支柱として鳥谷の獲得も考えられる。
これらを踏まえプロテクト28人を予想するとこうなる。
では、プロテクトから外れそうな選手から人選するとこいつだ!!
板山祐太郎については、外野手登録ながら1軍で捕手以外を守った経験があり、内外野を守れる器用さがある。打撃面では高いミート力と長打力を兼ね備えたオリックスにとって、もっとも欲する選手ではないだろうか。
今シーズン、オリックスの試合を観て感じたのは、強力な投手陣の割には野手が貧弱すぎる。正直、吉田正尚以外は気に留める選手がいなく、長打を期待できる選手も少ないことから板山祐太郎を推したい。まだ年齢的にも若く、来年はプロ4年目を迎える。今シーズンはファームながら打率2割8分1厘、5本塁打、14盗塁、長打率4割1厘。1軍では20試合に出場し、35打数9安打の2割5分7厘、1本塁打と確実に成長の跡をみせ、走塁・盗塁の意識を矢野監督から植え付けられた来季へ期待のできる選手である。
どんなに強力な投手力を保持していようが更なる投手強化は考えられる。そして、何度も言うがオリックスは貧弱野手が多く、打てる選手が少ない。補強ポイントを挙げると一塁・外野以外の打てる選手。長打が期待のできる選手となる。
果たして誰を保証として取るのか。それとも…。